高配当株銘柄の選定基準と購入タイミング

※アフィリエイト広告を含む場合があります

この記事では、現在採用している高配当株銘柄の選定基準と購入タイミングをご紹介します。

流動比率や利益成長率、配当性向など、具体的な条件を設定し、それに基づいて銘柄を選定する方法や、購入タイミングを決める手順について説明しています。

高配当株への投資を考えている方の参考になれば嬉しいです。

この記事は株式の購入を推奨するものではありません。

あくまで一個人投資家である私の投資方針を紹介したものです。

記事の内容は参考程度にとどめ、株式を購入される際は自己責任でお願いいたします。

 

スポンサーリンク

私の投資スタンス

株式投資において、銘柄の選定基準は投資スタンスによって大きく変わります。

例えば、株価の上昇を狙って大きく儲けたい人と、安定的に配当金を得たい人とでは、銘柄の選び方が大きく異なります。

 

ここでは、銘柄選定の前提条件となる私の投資スタンスについてご説明します。

以下の3点です。

  • 高配当を続けてくれそうな銘柄に投資
  • 元本割れのリスクが低い銘柄に投資
  • 実績の数字に基づいて判断

 

高配当を続けてくれそうな銘柄に投資

長期的に安定的な高配当を維持しそうな銘柄に投資することを重視しています。

そのため、株価上昇はあまり重視していません。

 

元本割れのリスクが低い銘柄に投資

元本割れのリスクが低い銘柄を選んで投資しています。

たとえ高配当な銘柄でも、元本割れすると最終的に損失となってしまいます。

そのため、株価が割安と考えられる水準以下になった時点で投資するようにしています。

割安な水準で買うことで、元本割れのリスクを低減することができます。

 

実績の数字に基づいて判断

決算情報の実績の数字をもとに投資判断を行っています。

業績予想や定性的な情報は不確定要素が多いため、判断基準に含めていません。

 

ただし、配当予想については判断基準に含めています。

高配当銘柄は、配当予想から減配される頻度がそれほど多くないと感じており、配当予想は比較的信頼性が高いとみています。

 

スポンサーリンク

候補銘柄の選定基準

決算情報から各指標を算出し、以下の4つの条件を満たす銘柄を投資対象として選定しています。

  • 流動比率が2.0以上
  • 直近7年間の営業利益成長率が30%以上
  • 直近1年間の1株あたり純利益がマイナスでない

これらの条件を満たす銘柄は、財務状態が安定しており、成長性が高いと考えられます。

 

流動比率が2.0以上

「流動比率」は、「流動資産 ÷ 流動負債」という式で計算されます。

ここで、流動資産とは1年以内に現金化できる資産、流動負債とは1年以内に支払わなければならない負債を指します。

つまり、流動比率は、「1年以内に支払う額に対して、どれだけの現金を保有しているか」という資金繰りの余裕具合を表します。

 

流動比率が2.0以上であれば、1年以内に支払うべき負債の2倍以上の現金を保有していることになります。

そのため、資金繰りに余裕があると判断できます。

また、資金繰りに余裕があれば、余裕をもって配当金を出すことができる可能性が高いといえます。

 

直近7年間の営業利益成長率が30%以上

直近7年間の営業利益成長率は「最近3年間の営業利益の平均値 ÷ 最初の3年間の営業利益の平均値」で計算しています。

営業利益は、企業の本業で得られた利益を表しています。

営業利益が成長し、かつ配当性向が安定的に高ければ、企業の成長に応じた増配が期待できます。

 

直近1年間の1株あたり純利益がマイナスでない

最後に、直近1年間の1株あたり純利益がマイナスでないことを条件としています。

この条件は、先に述べた3つの条件を満たしている銘柄でも、直近1年間の純利益がマイナスの場合は除外するために設けています。

直近1年間の純利益がマイナスであるということは、今後業績が悪化する可能性があるため、ひとまず様子見としています。

 

スポンサーリンク

候補銘柄への投資タイミング

候補銘柄への投資タイミングは、株価が割安かつ高利回りであると考えられるタイミングで行います。

具体的には、以下の3つの基準を満たす場合に割安かつ高利回りと判断しています。

  • 7年平均PERが12倍以下
  • 7年平均PER×PBRが10以下
  • 「3年平均配当」と「最新年度配当」に対する利回りが4%以上

 

7年平均PERが12倍以下

PERは「株価 ÷ (その年の)1株あたり純利益」で計算されます。

純利益に対する株価の割高さを示す指標であり、高い場合は割高、低い場合は割安とされています。

日本の株式市場全体の平均PERはおよそ15倍程度とされています。

 

私はPERを「株価 ÷ (過去7年間の平均)1株あたり純利益」で計算しています。

純利益を7年の平均で判断する理由は、一時的な利益上昇や減少の影響を緩和するためです。

7年平均PERが12倍以下であれば、割安として判断しています。

 

PERは業種によって平均が異なるため、本来は「12倍以下だから割安」と判断するのは短絡的です。

私は投資判断の簡略化のため、この記事で紹介している他の指標と組み合わせて総合的に判断することを前提に、業種にかかわらず一律に適用しています。

 

7年平均PER×PBRが10以下

「PER × PBR」はグレアム指数と呼ばれ、値が高ければ割高、低ければ割安と判断されます。

この指数は、ウォーレン・バフェットの師匠であるベンジャミン・グレアムが考案したものです。

PERは「株価 ÷ (その年の)1株あたり純利益」、PBRは「株価 ÷ (その年の)1株あたり純資産」で計算されます。

グレアム指数は純利益と純資産の両面で割安度を判定し、22.5以下なら割安と言われています。

 

私は、PERは「株価 ÷ (過去7年間の平均)1株あたり純利益」、PBRは「株価 ÷ (その年の)1株あたり純資産」で計算し、これらをかけ算することでグレアム指数を算出しています。

PERを7年平均で計算する理由は、前項で述べた通り、一時的な利益上昇や減少の影響を緩和するためです。

また、純資産額は過去平均よりも現在値の方が妥当性が高いため、PBRについては、現在値を使用しています。

7年平均PER×PBRが10以下であれば割安と判断しています。

 

「3年平均配当」と「最新年度配当」に対する利回りが4%以上

一般的な配当利回りは「(最新年度の)配当 ÷ 株価」で計算されますが、私は3年間の平均配当を株価で割った配当利回りも考慮に入れています。

これは、一時的な増配や減配の影響を考慮するためです。

また、他の指標を算出する場合は実績値のみを使用する方針としていますが、配当予想は信頼性が高いと考えているため、利回りは配当予想を含めて計算しています。

配当利回りが4%以上であることを高利回りの条件としています。

 

スポンサーリンク

まとめ

私は、以下の手順で日本高配当株への投資を行っています。

 

①以下の条件を満たす銘柄を選定

  • 流動比率が2.0以上
  • 直近7年間の営業利益成長率が30%以上
  • 直近1年間の1株あたり純利益がマイナスでない

 

②株価が以下の条件を満たしたときに購入

  • 7年平均PERが12倍以下
  • 7年平均PER×PBRが10以下
  • 「3年平均配当」と「最新年度配当」に対する利回りが4%以上

 

「この記事の条件を満たす具体的な銘柄を教えてほしい」という方向けに、以下の記事で購入候補銘柄目標株価を紹介してます。

 

高配当銘柄の売却基準は以下の記事で紹介しています。

コメント